感染症ーいざという時の行動心得ー

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感染症ーいざという時の行動心得ー

地球規模で新型コロナウイルス感染が流行している今、のどが痛くなったり咳が出たりすると「いよいよ自分も新型コロナに感染したのではないか?」と不安になりますよね?

そういう時に備えて、自分がどうすべきか、基本的な考え方や行動の仕方を紹介します。

 

まず、自覚症状だけでは新型コロナウイルスなのか、それ以外のウイルス感染なのかハッキリと区別することは出来ません。

新型コロナウイルスに感染したとしても軽症で済む場合があるからです。

分かりやすく言い換えると、のどが痛い、鼻汁が出る、匂いや味がしない、咳が出る、だるい、身体が痛い、熱が出た、首のリンパ節が腫れて痛い、などの症状が急に出てきた場合には何らかのウイルス感染を起こした可能性が高いですが、その程度が軽かろうが重かろうが新型コロナウイルス感染の可能性もあるし、他のウイルス感染の可能性もある、どちらであるかは区別つきませんよ、ということです。

 

では、自分がウイルス感染したかもしれない時にどうするべきか。

 

呼吸が苦しくなく普通に生活出来るなら自宅安静

新型コロナウイルスにせよ、他のウイルス感染にせよ、大抵のウイルス感染は1~2週間くらいで自然治癒します。

またウイルス感染に治療薬はありません。

あるのは症状を軽くする対症療法の薬だけです。

ですのですぐに受診する必要はありません。

新型コロナウイルスかどうか調べる検査も不要です。

 

日常生活を送る上では不要不急の外出を控えて自宅安静が基本です。

なぜならウイルスは新型コロナウイルスに限らず他人へ感染するからです。

飛沫感染、接触感染、この2つが主な感染方法です(空気感染するウイルスもあります)。

手洗い、咳エチケットを心がけて下さい。

それと身体が弱い人、高齢者がウイルスに感染すると重篤化することがあります。

例えば、咳やくしゃみをしているお子さんを親へ預ける時にはよく考えた方がいいと思います。

 

仕事を休むかどうかの判断は難しいところです。

これは就業規則など、個々の職場の判断もありますのでまずは職場と相談して下さい。

 

1〜2週間様子見ても良くならない場合ですが、もうこの頃にはウイルス感染は既に下火になっています。

例えば細菌感染を併発したり、咳喘息やアトピー咳嗽などを併発したせいでなかなか良くならない事があります。

こういう時には受診をした方がいいと思います。

 

高熱がある、息が苦しい、など日常生活に支障があるなら受診

特に次に当てはまる方は新型コロナウイルス感染の疑いが強いため、藤沢市保健所帰国者・接触者相談センター(電話番号0466-50-8200)へ連絡して指示を仰いで下さい。

・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

 

一般の病院を受診するよう促されたら医療機関へ受診の是非を確認しましょう。

いきなり受診するのは避けて下さい。

咳の症状がメインだったり、呼吸が苦しい場合はまずは呼吸器内科でご相談ください。

その他の全身の症状がメインであれば内科でご相談ください。

耳、のど、鼻、首の症状がメインであれば耳鼻咽喉科でいいと思います。

 

受診する際は公共の交通機関の利用は可能な限り控えましょう。

運転手さんや他の乗客を感染させてしまうリスクがあるからです。

 

辻堂たいへいだい耳鼻咽喉科ではweb問診を導入しています。https://symview.me/medical_interview_flows/tsujido-3387/public/?url_kind=2

web問診で入力した結果は事前に当院で確認することが出来ます。

受診を控えた方が良さそうな方には当院から連絡させて頂きます。

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