急性中耳炎と滲出性中耳炎の治療

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急性中耳炎と滲出性中耳炎の治療

急性中耳炎や滲出性中耳炎がどのような病気であるかは以前に『急性中耳炎と滲出性中耳炎』のコラムで触れました。

今回は辻堂たいへいだい耳鼻咽喉科では急性中耳炎や滲出性中耳炎をどうやって治療しているかについて説明したいと思います。

 

自然治癒を期待

・急性中耳炎の場合

軽度の急性中耳炎や、急性中耳炎の初期は自然に治るのを待ちます。

ちょうど下の写真のような状態が軽度の急性中耳炎や初期の急性中耳炎です。

鼓膜とその周りが少し赤くなっているだけの状態です。

この状態ですと大抵は1日で治ります(個人差はあります)。

 

 

・滲出性中耳炎の場合

薬で治療をして8~9割くらい治ってきている場合は薬を中断して自然治癒を待つことがあります。

当院では最初から自然治癒を待つことは殆どしていません。

 

薬で治療する

・急性中耳炎の場合

下の写真の様に鼓膜の奥(中耳)に膿が溜まっている急性中耳炎は抗生剤で治療します。

個人差はありますが大抵は3~4日間も抗生剤を使うと良くなります。

・滲出性中耳炎の場合

殆どの滲出性中耳炎はまずは薬で治療をします。

当院ではクラリスロマイシン(商品名はクラリシッドやクラリス)やLカルボシステイン(商品名はムコダインやカルボシステイン)を使うことが多いです。

最長で3ヶ月まで薬を継続してそれで良くならない場合は後ほど説明しますが鼓膜切開という処置をします。

 

また聞こえにくくて日常生活に支障をきたす様な場合は最初から鼓膜切開することもあります。

小学生以上であれば聴力検査が出来るのでその結果を参考に鼓膜切開するかどうか判断することもあります。

 

鼓膜を切開する

・急性中耳炎の場合

短期間に何度も膿が溜まる急性中耳炎を繰り返す様な時には鼓膜切開します。

その理由は短期間で繰り返し抗生剤を使うことは避けたいからです。

 

・滲出性中耳炎の場合

3ヶ月間薬で治療しても治らなかった場合と、日常生活で支障をきたしていたり聴力検査である一定以上の数値だった場合に鼓膜切開をします。

因みに鼓膜切開をすると下の写真の様な感じで治っていきます。

鼓膜切開して出来た穴がそのまま残ることを心配される方がいらっしゃいます。

大抵の場合は数日から1週間くらいで自然に塞がりますので心配いりません。

また、切開する時には痛みを軽くする効果がある麻酔薬を10分ほど鼓膜に浸しています。

 

鼓膜にチューブを留置する

急性中耳炎も滲出性中耳炎も鼓膜を切開したけど切開した部分がすぐに閉じてしまってまた中耳炎を繰り返す場合にはチューブを留置しています。

チューブを挿れると下の写真の様な感じになります。

要は鼓膜を切開して開いた穴にチューブを挿して穴が閉じない様にしているんですね。

 

よく「耳掻きをしても大丈夫か?」とよく聞かれますが大丈夫です、全く影響はありません。

また、この状態でプールへ入ったり潜ったりしてもOKです。

 

辻堂たいへいだい耳鼻咽喉科では耳の中の様子をモニターへ映して患者さんと一緒に観られるようにしています。

実際に観ながら説明を受けるのと、医者の説明だけ聞かされるのとでは理解の進みも違ってきます。

「他の耳鼻科や小児科で中耳炎と言われたけど説明がよく分からなかった」とか

「中耳炎と言われてずっと薬を続けているけど良くなっているのかどうか分からない」など

疑問に感じることがありましたら遠慮なく当院でご相談下さい。

(ご予約はこちらから)

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