睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。 苦しくて眠りが浅くなりますので、しっかり身体を休めることができず、慢性的な寝不足になります。
女性もかかる病気「睡眠時無呼吸症候群」
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、太った男性がかかる病気というイメージがあるかも知れませんが、太っていなくても、痩せていても、また女性でもかかる病気です。
特に、閉経をきっかけに睡眠時無呼吸症候群になりやすいこともわかっています。
「プロゲステロン」という女性ホルモンには、気道を力強く拡げる作用があります。特に"小顔"の女性は、いびきをかきやすい傾向があるので、よく眠れていないな…と思われる場合は、お気軽にご相談ください。
また、鼻炎や副鼻腔炎で鼻の通りが良くない、扁桃肥大があるなどの耳鼻科の病気でも、いびき・無呼吸が起こります。
無呼吸治そう.comのセルフチェック/パートナーチェックから、 6つの質問で睡眠時無呼吸症候群のリスクを簡単にチェックできます。
当院でできる検査
問診などで症状の程度やご希望をお伺いし、必要に応じて適切な検査をご提案します。
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簡易検査
ご自宅にて手軽にいびきや呼吸をチェックできる検査です。
手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べます。
気流やいびき音から気道の狭窄や呼吸状態を調べる検 査です。
対象は中学生以上です。
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精密検査(PSG)
通常は入院で行う精密検査ですが、当院ではご自宅で精密検査ができるキットをご用意しています。
専用の検査機関から、ご自宅に機械をお送りし、ご都合のよい日に装着・検査いただきます。
対象は中学生以上です。
現在、検査を実施しておりません。
受診から検査までの流れ
STEP1クリニックを受診
受診する前にweb問診で眠気の評価(ESS)を選択して入力して下さい。
受診した際は鼻やのどの診察を行います。
STEP2検査を受けます
自宅で簡易検査を行います。
※自宅で手軽にいびきや呼吸の状態をチェックできます
簡易検査の結果で、より詳しい確定診断が必要とされた場合
精密検査で、睡眠と呼吸の「質」をチェックします
STEP3治療方法の決定・治療開始
症状や状況にあった治療法を医師と一緒に検討します。治療開始後は定期的に受診し、治療の効果や体調の変化を確認します。
簡易検査のRDI、精密検査のAHiが5以上で睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
- 軽症 :RDIもしくはAHIが5以上、15未満
- 中等症:RDIもしくはAHIが15以上30未満
- 重症 :RDIもしくはAHIが30以上
軽症の場合はダイエットやスリープスプリントなどで改善することがあります。
スリープスプリントは専門の歯科へ紹介して作製してもらっています。
スリープスプリントは睡眠検査で睡眠時無呼吸症候群と診断がなされていない場合は自費で数万円〜10万円くらいかかります。
睡眠時無呼吸症候群と診断済みであれば健康保険で作製出来ます。
簡易検査でRDIが40以上、または精密検査でAHIが20以上でCPAP(睡眠中に呼吸をアシストする機械)の適応になります。
その他、鼻疾患や扁桃肥大があればそれに応じた治療を行う必要があります。