・県外で百日咳が流行
静岡県は8/9に県内で百日咳が流行していることを報告したそうです。
神奈川県衛生研究所のアナウンスによると幸いにも神奈川県内では流行と言えるほどの報告はなされていないようです(http://www.eiken.pref.kanagawa.jp/003_center/03_center_main.htm)。
・百日咳ってどんな病気?
百日咳菌という細菌感染が原因で、赤ちゃんから成人までどの年齢でも咳やくしゃみを介してうつります。
抗生剤で治療をしますが自然治癒することもあります。
症状は典型的な咳の仕方を呈するものから、そうでないものまで色々です。
百日咳菌がいるかどうか検査で調べれば分かるのですが、百日咳を疑って検査をしないと調べられません。
お子さんが顔を真っ赤にしながら強く咳き込む、咳の後に吐き戻すくらい強い咳が出る、呼吸が止まりそうなくらいの強い咳、などのとにかく強い咳の場合は例え発熱がなくても百日咳を疑って小児科を受診することをお勧めします。
三種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)で予防することも出来るのですが100%予防出来る訳ではないので予防接種していてもかかることもあります。
予防接種していた場合は咳の症状が軽く済む場合があります。
軽い咳でも3週間以上長引くような咳は百日咳を疑った方がいいと思います。
・診断と治療
先ほど赤字で書いた症状は百日咳以外の病気でも起こります。
従って、百日咳は症状だけで診断をつけるのは難しい病気です。
診断はインフルエンザと同じように鼻へ綿棒を入れて検査します。
インフルエンザとは違って結果が出るまで2〜4日間くらいかかります。
血液検査でも調べられますがその場合は結果が分かるまで更に時間がかかります。
咳の症状が強い期間はエリスロマイシン、クラリス、ジスロマック、などのマクロライド系抗生剤と鎮咳薬を使って治療をします。