シダキュア(スギ花粉症の舌下免疫療法)の始め方

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シダキュア(スギ花粉症の舌下免疫療法)の始め方

シダキュアとは

シダキュアを使ったスギ花粉症の舌下免疫療法は今までに色々な内服薬や点鼻薬や点眼薬を使ったりレーザー治療をしてもイマイチ効果を感じなかった重症の人にお勧めの治療法です。昔は12歳以上が対象でしたが現在は5歳以上から可能です。治療費には健康保険が適応されます。

鼻症状だけではなく目症状や肌症状などにも効果があります。

舌下免疫療法を開始する場合(もしくはシダトレンからシダキュアへ変更する場合も)はスギ花粉の飛散期を避けなくてはなりません。従って今年中に開始したい方は11月末までに始めることをお勧めします

✴︎5歳未満の方、妊娠中、授乳中の方、65歳以上の方、喘息の症状が強く出ている方、は治療対象外です。

 

まずは検査で診断

では、実際にどんなふうに舌下免疫療法を始めるのか説明します。

まず大前提として検査をしてスギ花粉症と診断されていることが必要です。検査は他院で過去に実施したものでも構いません。まだ検査して調べたことが無い方は当院で検査可能です(当院では血液検査ではなく皮膚に薬をつけて調べるプリックテスト という検査を行っています)。

✴︎シダトレンからシダキュアへ変更する場合は検査不要です

 

初回投与は病院で

まず最初の服用は院内で試してもらう必要があります。開始初期にはシダキュアに対するアレルギー反応が出るかもしれないので念のために服用後は院内で30分様子を見てもらいます。それで問題なければ翌日から自宅で服用してもらいます。

✴︎シダトレンからシダキュアへ変更する場合も院内で服用して30分様子を見てもらいます。

 

定期的な受診が必要

最初の1週間は薬の濃度が低いシダキュア2000 JAU錠を服用して1週間後に必ず診察を受けに来院してもらいます。そこで問題なかったことを確認したら薬の濃度を濃くしたシダキュア5000JAU錠へ切り替えます。濃度が倍以上になるため2000JAU錠では大丈夫でも5000JAU錠へ変えてからアレルギー症状が出る方がいます。ですので5000JAU錠へ変更したら1週間後にもう一度診察を受けに受診してもらうことをお勧めしています

1週間後に診察を受けて問題ないことを確認したらそこからは1ヶ月分シダキュア5000JAU錠を処方致しますので月に一回の受診で大丈夫です。

✴︎シダトレンからシダキュアへ変更する場合も1週間後とそこから更に1週間後に診察を受けに来院してもらう必要があります。

 

いつまで続けるのか

当院では4~5年間継続することをお勧めしています(シダトレンからシダキュア切り替えた方はシダトレンと合わせて5年間で大丈夫です)。

4~5年間継続すると舌下免疫療法を中止して10年くらいは効果が持続するとされているからです。治療の継続期間が4~5年に満たない場合は効果の持続年数がもう少し短くなるようです。

 

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