咳の原因は色々
一口に咳と言っても原因は色々あります。
急性喉頭炎、喉頭アレルギー、急性気管支炎、気管支異物、喘息、副鼻腔炎、マイコプラズマ肺炎、百日咳、逆流性食道炎、心因性咳嗽、など様々で、それぞれ治療方法も異なります。
中でも気をつけた方がいいのが喘息です。
仮に喘息を疑ったとしても耳鼻咽喉科では喘息の診断はつけられないからです。
喘息かな?と疑った場合は必ず小児科で診察を受けることをお勧めします。
喘息を疑う症状とは
ではどの様な症状がある時に喘息を疑った方がいいのでしょうか?
喘息の発作があると、激しい咳、ゼーゼー・ヒューヒュー音がする、息をする時に鎖骨の上が凹む、座っている方が楽で横になれない、小鼻を膨らませて呼吸する、などの症状が出ます。
1つでも該当する様なら必ず小児科で診察を受けて喘息かどうか確認してもらって下さい。
✳︎もちろん喘息以外の疾患でもこう言った症状は出ますので、これらの症状があると絶対に喘息というわけではありません。あくまでも喘息の可能性がありますよ、ということです。
受診するタイミング
喘息発作のサインを箇条書きにしました。
これらが見られる時はすぐに受診して下さい。
- 唇や爪の色が白っぽい、もしくは青~紫色
- 息を吸うときに小鼻が開く
- 息を吸うときに、胸がベコベコ凹む
- 脈がとても速い
- 苦しくて話せない
- 息を吐くほうが吸うよりも明らかに時間がかかる
- 歩けない
- 横になれない、眠れない
- ボーッとしている(意識がはっきりしない)
- 過度に興奮する、暴れる
喘息の発作は朝方や夜に多いので「こんな時間に救急を受診して迷惑にならないかな?」と、受診させようかどうか迷ってしまうと思います。
私の息子も3歳の頃、上気道感染をきっかけに喘息発作を起こしたことがありますが、深夜だったのでやはり受診させようかどうか迷いました。
その時は普段は泣き言を言わない息子が「苦しい、苦しい」と言って泣いて横になろうとしないのでただ事ではないと思い市民病院の救急外来へ飛んで行きました。
何も喘息に限ったことではありませんが、親が「普段と様子が違う」と感じたら必ず受診させた方がいいと思います。
親の勘は大切です。