意外と多かったいびき、無呼吸の悩み
早いもので開業してそろそろ2ヶ月が経とうとしています。
その間、受診された患者さんから思いのほか、いびきや無呼吸の相談を受けることがありました。
いびき、無呼吸の検査をするには簡易検査の装置をレンタルしたり、精密検査の場合には入院して調べなくてはならないなど医療サイド、患者サイド、双方にそれなりの負担を伴います。
そういった事情から開業当初はいびき、無呼吸の検査は考えていませんでした。
ですが、「ベッドパートナーから指摘された」とか「ベッドパートナーのいびきが五月蝿い」といった相談を受けることが少なくないため、辻堂たいへいだい耳鼻咽喉科でも何か出来ることはないか色々と検討しておりました。
自宅で検査が可能に!
この度、簡易検査(スクリーニング検査)はもちろん、従来であれば入院しなくてはならなかった精密検査も自宅で可能な専門業者さんを見つけることが出来ました。
✳︎検査の対象は中学生以上です。
簡易検査も精密検査も専門業者からご自宅へ検査キットを郵送します。
装着方法は動画で確認出来るようになっていますので初めての検査でも大丈夫です。
入院して精密検査をすると検査費用と入院費用で何万円もかかりますが、自宅で行えるようになると入院費用がかからなくなるため患者さんの金銭的な負担はかなり軽減される筈です。
*諸事情により令和2年11月から国民健康保険以外の方は在宅での精密検査を中止しております。
いびき、無呼吸の検査とは?
では、いびきや無呼吸の検査をする場合、どんな感じになるのでしょうか。
①簡易検査
まずは簡易検査というものをします。
自宅で寝ている時に写真のような検査機器を装着して検査をします。
この検査で無呼吸の指数が40以上あれば睡眠時無呼吸症候群と診断がつきます。
そうするとCPAP治療といって就寝中に呼吸をアシストする機械を装着する適応となります。
②必要に応じて精密検査
もし簡易検査で指数が40未満だった場合には精密検査をして本当に睡眠時無呼吸症候群がないかどうかを調べる必要があります。
従来であればこの精密検査は病院で一泊しないと出来ないものでした。
写真のように複雑な装置を装着しなくてはならなかったからです。
③検査後に治療へ
精密検査で無呼吸の指数が20以上あれば睡眠時無呼吸症候群と診断がつき改めてCPAP治療の適応となります。
精密検査の結果、無呼吸の指数が20未満だった場合には鼻やのどの治療、スリープスプリントを装着する治療をします。
スリープスプリントの作製は専門性が高くどこの歯科でも対応可能なわけではありません。
もちろん当院から対応可能な近隣の歯科医院をご紹介致します。
受診してから検査をするまでの流れ
いびき、無呼吸を調べたい場合、まず当院を受診して下さい。
受診の予約はwebで受け付けています。
webで予約を取った後はweb問診のいびき・無呼吸症候群問診票を入力して下さい。
診察して検査が必要と判断したら当院から専門業者へ検査の依頼をします。
依頼を受け取った専門業者から患者さんへ連絡がきます。
そこで検査キットを受け取る日程を調整してもらいます。
検査キットが届いたら同封されている取り扱い説明書に従ってご自身で機械を装着してもらいます。
検査が終わったら郵送で検査キットを専門業者へ返却します。
検査キットを返却して2〜3週間くらいすると当院へ検査結果が届きます。
当院を再診して結果を確認し、今後の治療方針を決めます。
気になる検査費用ですが、3割負担で簡易検査が約3000円、精密検査が約11000円です。
これらの検査費用は患者さんが受診した際に支払う医療費に含まれています。
それを当院が専門業者へお支払いしますので患者さんと専門業者が金銭のやり取りをする必要はありません。
検査をご希望の方は予約をお願い致します(ご予約はこちらから)
睡眠時無呼吸症候群セルフチェック
下のチェック表で11点以上ある場合は睡眠時無呼吸症候群の疑いがありますので検査をお勧めします。
睡眠時無呼吸症候群でも自覚症状に乏しい場合が往々にしてあります。
その場合はセルフチェックのスコアが低く出ます。
従って11点未満だから睡眠時無呼吸症候群を否定出来る訳ではありません。
あくまでもこのスコアが11点以上あった場合に睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなってくるという事です。