眠りのトラブル

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眠りのトラブル

睡眠のトラブルで日常生活や仕事に支障をきたす状態を睡眠障害と言います。

睡眠障害を起こす病気はいくつかあり、その種類により対処法などが違ってきます。

耳鼻咽喉科で対処可能な病気もあれば精神科や神経内科や睡眠外来などでないと対処出来ない病気もあります。

睡眠障害の原因いろいろ

睡眠障害は大きく分けると次のように分類できます

① 眠り始めると呼吸の異常が生じる睡眠関連呼吸障害(代表的な病気が睡眠時無呼吸症候群)

⓶ 睡眠中や睡眠の前後に身体の一部が勝手に動いたり、異常な感覚が出現する睡眠関連運動障害(代表的な病気がむずむず脚症候群)

⓷ 夜に十分な睡眠をとっているにも関わらず日中に居眠りを繰り返す過眠症(代表的な病気がナルコレプシー)

④ 睡眠そのものには異常がないのに望ましい時間帯に眠れず、目覚めなくてはならない時間帯に眠ってしまう概日リズム障害、覚醒障害

⑤ 眠りながら異常な行動をしてしまう睡眠時随伴症(代表的な病気が夢遊病や夜驚症)

⑥ 不眠の原因が①〜⑤の睡眠障害によるものではない不眠症

 

文字で見ると何がなんだか分かりにくいかもしれませんが次のようなチャートを使うと理解しやすくなると思います。

 

耳鼻咽喉科で扱う睡眠時無呼吸症候群はあくまでも数ある睡眠障害をきたす病気の1つであり、他にも色々な病気があるということです。

睡眠時無呼吸症候群

眠っている時に舌がのどの奥へ落ち込んだり、のど周りの空気の通り道が狭くなって呼吸が止まってしまう病気です。

眠り出す➡呼吸が止まる➡目が覚める➡呼吸が再開➡眠り出す、というサイクルを一晩中繰り返します。

そのため良質な睡眠をとれなくなり日中の居眠り、倦怠感、頭痛、などをきたします。

肥満、下顎が小さい、首が太短い、男性、閉経後の女性(女性ホルモンには気道がつぶれるのを防ぐ作用がある)、高齢者などにみられます。

治療法は寝ている間にCPAPという呼吸装置をつけたり、スリープスプリントを使う方法があります。

当院でもCPAP治療は可能です。

また睡眠時無呼吸症候群の程度を調べる睡眠検査も実施しております。

睡眠検査には大きく分けて2種類あり、簡易検査と精密検査があります。

従来、精密検査は1泊2日の入院でないと検査出来ませんでしたが、当院では自宅で精密検査可能な専門の業者と提携しております。

*諸事情につき令和2年11月から国民健康保険の方以外は在宅での精密検査を中止しております

 

検査費用ですが簡易検査は約3000円、精密検査が約11000円です(いずれも3割負担の場合)

検査は中学生以上なら可能です。

検査結果は3週間程度で分かります。

検査をご希望の方はご予約をお願いします(予約はこちらから)。

 

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