医者から「熱は出ましたか?」と聞かれて「36.8℃でしたが平熱が35℃台なので熱があると思います」と答え、医者から怪訝な顔をされたことはありませんか?
実は平熱が何℃であれ、36℃台では発熱とはみなさないのです。
何℃からが発熱なのか?
では何℃からが発熱なのでしょうか?
特に決まりはありません。
ただ、日本の感染症法では37.5℃以上を発熱、38℃以上を高熱と定めているので臨床の現場ではこの数値を目安に発熱かどうか判断することが多いと思います。
少なくとも36℃台で発熱と捉える医療従事者はまずいないでしょう。
日本人の平均体温は36.6℃〜37.2℃
10歳〜50歳の日本人3000人の平均体温を調べたところ36.89℃±0.34℃という結果だったそうです。
従って36.6℃〜37.2℃というのが日本人の平均的な体温と考えられています。
そもそも体温というのは個人差が大きいものです。
測定する部位が口なのか脇なのかでも体温は違ってきますし、測定する時間帯によっても体温は変動します。
体温計の種類が予測式と実測式とでも体温は変わってきます。
ですので36.6℃〜37.2℃の範囲から多少ズレたとしても問題はありません。
因みに体温が35℃台の人の殆どは正しく測れていないことが多いとも言われています。
発熱時の対応
感染症で熱が上がるのは体内の病原体を免疫機能がやっつけようとしているからです。
上がるべくして熱は上がっているだけです。
ですので発熱した場合にはまずは安静にして余計なエネルギーを使わないようにするのが正解です。
高熱で寝られないくらい辛いのでなければ必ずしも解熱剤は必要ありません。
頭寒足熱で対応して下さい。
のぼせるほど長湯したり、湯冷めしたりしなければ基本的には入浴してもOKです。
冬の季節はインフルエンザが流行しますので感染した場合、いきなり高熱が出ることもあるでしょう。
そういう時に大切なのは慌てないことです。
インフルエンザをはじめとするウイルス感染というのは基本的には自然治癒します。
ですので重篤な基礎疾患でもなければ慌てて受診する必要はありません。
みだりに受診してしまうことで感染を広げてしまうリスクがあります。
まずは自宅で大人しく安静にすることをお勧めします。
もし具合が悪くて診察をご希望の方は予約をお願い致します。(ご予約はこちらから)