子どもが耳を痛がった時の対応

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子どもが耳を痛がった時の対応

子育てをしていて夜中急に子どもが耳を痛がりオロオロした経験ありませんか?

そんな時にまず脳裏に浮かぶのが「中耳炎かな?」でしょう。

耳鼻咽喉科で扱う病気の中では割とメジャーなので誰しも中耳炎の名は聞いたことがある筈です。

ですが、子どもが耳を痛がった時に「急性中耳炎」であることは分かってもどう対応すれば良いのか自信を持って答えられる人もそうはいないと思います。

それと、中耳炎には色々と種類があって痛みや熱が出る「急性中耳炎」、聞こえにくくなる「滲出性中耳炎」など色々な中耳炎があることまではご存知ないと思います。

今回は耳が痛くなったり熱が出る「急性中耳炎」を中心に「中耳炎」について触れてみたいと思います。

 

耳を痛がったらまずは痛み止め

急性中耳炎は自然治癒することもある病気ですし、治療が必要な場合も一刻を争って治療するような必要はありません。

ですので急いで受診しなくても良いのです。

 

耳の痛みも大抵は数時間も経てば自然におさまるので泣いて痛がるような時には痛み止めで様子見て構いませんし、そこまで痛がっていなければ何もせず様子見て構いません

痛み止めは処方された薬でなくても全然大丈夫です。

普通のドラッグストアで売っている子ども用の痛み止めを使って下さい。

子どもに使う痛み止めの一般名はアセトアミノフェンと言います。

ですのでアセトアミノフェンが含まれている子ども用の風邪薬も痛み止めとして使えます。

よく分からなければドラッグストアに在中している薬剤師さんに「子ども用の痛み止めが欲しい」と言うだけで十分です。

 

耳鼻科には後日受診

耳を痛がらなくなっても後日必ず耳鼻咽喉科を受診して下さい。

軽い急性中耳炎なら1~2日で自然治癒しますが中には治るまで長引く場合があるからです。

 

上の写真は左が正常の鼓膜、右が急性中耳炎です。

右の写真は11時方向が充血しているのと、全体的にどことなく赤くなっているように見えると思います。

この写真のような急性中耳炎なら軽いので薬は使わず自然治癒を待ちます。

 

一方、こちらの写真のような急性中耳炎は抗生剤で治療が必要です。

3時~9時方向が膨らんで黄色くなっているのが分かると思います。

これは鼓膜の奥(中耳という場所)に膿が溜まっている状態です。

 

こういう状態だと場合によっては鼓膜を破って自然に膿が出てくることがあります。

子どもが耳を痛がった後に耳漏が出てきた事ってありませんか?

あれは十中八九、急性中耳炎がこの状態だったと考えて差し支えありません。

耳漏が出てきても慌てる事はありません。

鼓膜の奥に溜まっている悪いモノが自然に出てきているだけです。

急に子どもの耳から何か出てきたら驚くとは思いますが大丈夫なので心配しないで下さい。

 

滲出性中耳炎は長くかかる

 

急性中耳炎は治っていく過程の中で滲出性中耳炎へ移行します。

上の写真が滲出性中耳炎です。

5時~8時方向に見えるのが鼓膜の奥に溜まっている分泌物で、8時~11時方向に見える丸っこいのが気泡です。

先の膿の溜まっている状態からこの滲出性中耳炎の状態へ移行してここから少しずつ良くなっていきます。

ただし、良くなるまで週単位の時間がかかる場合があります(中には1ヶ月以上かかることも)。

長くかかっても大半のお子さんは必ず元へ戻りますので焦らないで下さい。

 

自己判断で通院をやめない

滲出性中耳炎は鼓膜の奥に分泌物が溜まるだけなので痛くはありません。

聞こえにくさを感じたり、耳に水が入っているような感じがします。

ですので小さなお子さんだと不機嫌になったり耳を気にするような仕草をすることが多いです。

ただ、それは全員がそうなるという訳ではありません。

不機嫌でもなく、耳を気にする仕草もない場合があります。

ですのでくれぐれもお子さんの様子だけをみて「治った!」と自己判断しないようにして下さい。

必ず耳鼻咽喉科で診察を受けて治っているかどうか確認してもらうことをお勧めします。

 

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