ちゃんと薬を使えば問題なく春の時期を過ごせるが薬を使わなくても済む治療法はないか?
色々な薬を試してもどれもパッとせず春を過ごすのが辛い、、、何か良い治療法はないのか?
そんなふうに考える方は少なくないと思います。
そう考えた事のある方に試してもらいたい治療法が2つあります。
それは手術治療と体質を改善する治療です。
1.下鼻甲介粘膜焼灼術
綿棒でトリクロール酢酸という薬を鼻粘膜に塗るだけの手術です。
症状の改善効果は鼻閉が70%、鼻汁が60%、くしゃみが50%とされておりレーザー手術と同等かそれ以上の効果があると言われています。
個人差はありますが、一度手術を受けると2〜3年間ほど効果が持続します。
花粉症の程度が軽ければ効果が持続している間は薬を使わなくて済む可能性があります。
効果が切れたら繰り返し手術することも出来ます。
費用は3割負担の場合、初診料と手術料だけであれば7千数百円です。
検査や薬の処方があるともう少し高くなります。
対象年齢は中学生以上です。
鼻粘膜の麻酔(注射ではありません)に15分前後の時間がかかります。
麻酔は薬を浸したガーゼを鼻内へ挿入するだけです(例え年齢が中学生以上であっても、鼻の中へ何かを挿入することを怖がるようだとこの手術は無理です)。
.下鼻甲介と言う部分に綿棒を使って薬を塗るだけなので手術に要する時間は数分です。
上の写真は薬を塗る前の鼻を写しています。
薬を塗った直後の鼻を写した写真です。
(薬の影響で白くなっていますが数日経過すると白い部分は元の色へ戻ります。)
入院は不要です。
手術した当日から就労や入浴が可能です。
術後2~4週間くらいは手術の影響で逆に鼻閉が強くなったり黄色い鼻汁が出ることがありますが徐々に改善します。
ですのでスギ花粉の飛散量が増える2月〜4月までの間はこの手術はお勧め出来ません。
スギ花粉の飛散が落ち着き鼻粘膜の状態が良好な6月〜9月くらいまでがお勧めです(松の花粉やイネ科の花粉はスギ花粉とは飛散時期が異なるので手術に適した時期も変わります)。
手術を受けるには受診をして診察を受ける必要があります。
特に問題がなければ初診した当日に手術を行うことが出来ます。
鼻中隔湾曲のせいでレーザー治療を断られた事がある人でも本手術なら問題なく出来る場合もあります。
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2.舌下免疫療法
スギ花粉のエキスから作った薬を毎日飲み続けてもらう事で体質を改善する治療法です。
5歳以上、65歳未満の方が対象です。
費用は初診の場合は初診料と検査費用と処方料を合わせると3割負担の方で2千円前後、再診の場合は3割負担の方で600円前後(薬局で支払う薬代は別)です。
5年間薬を続ける必要がありますが、スギ花粉症が酷い人ほど効果を実感しやすくなります。
私の経験では8割くらいの方が治療を開始して1年以内に効果を実感されています。
残り2割は3年くらい続けてようやく効果を実感される方と殆ど効果を実感出来なかった方です。
治療開始して最初の1〜2ヶ月は副作用が出る可能性があります。
特にスギ花粉の飛散量が増える時期に治療を開始すると副作用が酷く出ると考えられています。
ですので特に1〜4月にこの治療を開始する事は出来ません。
当院では治療を開始するのは6月〜11月の間に限定しています。
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舌下免疫療法に関する過去のブログ↓